教育活動のステップ・アップに向けて

 学校では、年に1回、教育委員会の方に学校を訪問していただき、終日教育活動を見ていただいています。そして、学校の抱えている課題への指導・助言をしていただき、今後の教育活動の改善を図っていきます。
 午前中は、全ての学級で授業公開をし、日常の教育活動や取組を見ていただきました。

【2時間目・3時間目の公開授業】
上段 1年生:国語「おおきなかぶ」 図工「かたちからうまれたよ」
下段 2年生:国語「スイミー」 道徳「動植物の身になって」(自然愛)

上段 3年生:音楽「こんにちはリコーダー」 算数「1億までの数」
下段 4年生:道徳「進んで働こう」(勤労) 理科「電気のはたらき」

上段 若草:生活単元「カレーパーティーをしよう」「電気の通り道」
下段 5年:体育「ソフトバレーボール」 6年:社会「天下統一と江戸幕府

 そして、4時間目の特設授業(全職員が授業参観をする授業)では、道徳「過ちを許す」(寛容・謙虚)の授業公開を行いました。資料は、「ああ無情」(ビクトル=ユーゴー著)から、「銀のしょくだい」という中心資料を使って行いました。
 

 今日の授業を行う前に、全職員で資料を何回も読み直し、児童にどんな質問をすると、ねらいとする道徳的価値を深められるのかを検討してきました。主人公の気持ちを追いながら、生き方や考え方が大きく変わったところが、授業の山場となります。

 教師の質問に積極的に発言する児童。児童の意見をつなぐ教師。問い直しやつっこみの質問。こうしたやり取りを通して、寛容な心に触れて生き方・考え方が大きくかわっていく主人公の心をとらえた意見を、たくさん引き出すことができました。

 午後は、特設授業の研究協議会を行いました。「中心となる質問(中心発問)」「主人公の気持ちを引き出す手だて」「児童の意見をうまくつなげたか」など、本日のねらいとする道徳的価値(寛容)について深めることができたかを話し合いました。話し合いの後、教育委員会の先生からは、今日の授業、そして日々の取組や研究体制について、よかった所をいっぱいほめていただけました。

 後半の全体会では、今後の道徳教育の充実に向けて、また、日々の魅力ある授業づくりに向けて、具体的な手立てや視点について教えていただけました。また、郷土の偉人である細井平洲先生の教えを活かした心の教育、そして日常における実践の大切さについてもお話をしていただけました。
 本日のご指導ご助言、及び意見交換で学んだことなどを今後の教育活動に生かしていきたいと思います。ご訪問いただきました教育委員会の皆様方。本日は、本校のために、ありがとうございました。