インフルエンザに注意を

 市内でインフルエンザにかかった児童生徒は、7日は85人、8日は102人と増加してきています。本校でも、始業式から少しずつ増えています。また、発熱による欠席者も増加傾向にあります。

 三連休中の「うがい・手洗いの励行」「適切な睡眠と栄養」「人混みを避ける」等、各ご家庭でも予防に向けての取組へのご協力をよろしくお願いします。

【水のろ過と地球環境を考える授業】
 5年生が、TORAY(東レ)の方から「ろ過」に関わる出前授業を受けました。
 始めにろ紙を使って色水がろ過できないことを確かめ、ろ紙より隙間の小さい「中空糸膜(ちゅうくうしまく)」(東レが開発したもの)でろ過できるかどうかを予想した後、実験に入りました。

 ろ過できないという予想を立てた児童もありましたが、中空糸膜を使った注射器で吸うと、透き通った水がシリンダーに入ってきて、みんなビックリです。「その結果からどんなことがわかるか?」という問いに、「絵の具の色がひっかかったから」というつぶやきが・・・分子の大きさに気付けた発言も飛び出しました。

 続いて「食塩水をろ過できるか?」という問いに予想を立て、同じように実験しました。色水と違って透明なため、食塩水がろ過できたかどうかは、すぐに判断できません。「どうしたら判断できるか?」という問いに、「水が乾けばわかる」というつぶやきがありました。ろ過した水を蒸発皿に入れて、蒸発してみると、そこには白い粒が現れました。

 「食塩は、中空糸膜の穴より小さいんだ・・・」こんなつぶやきが、いろいろな班から聞こえてきました。そして、その食塩をろ過できるほど小さな穴のあいた「逆浸透膜(ぎゃくしんとうまく)」の紹介がされました。逆浸透膜の1ナノという極めて小さい穴の大きさに児童はビックリです。

 その逆浸透膜を使って海水をろ過して水を飲ませもらえました。「本当に海水からろ過したの?」と疑うくらいの水でした。そして、穴の大きさの違う三層の立体モデルを使って、大きさの違う粒がそれぞれの膜で止まっている様子を見せていただき、「ろ過」の概念について理解を深めました。

 授業の最後に、世界では9人に1人が水が飲めなくて困っている実態について、お話がありました。こうした最新技術が水不足という社会問題を解決するために役立っていることを、児童は知ることができました。「ろ過」についての興味関心が高まっただけでなく、技術向上が社会貢献にもつながっていくことを実感することができました。

 東レの皆様。本日は、児童に貴重な体験ができる授業をしてくださり、本当にありがとうございました。