5年生で東レが出前授業をしてくださいました

 5年生で(株)東レの方が来て,出前授業をしてくださいました。
 授業のテーマは「水のろ過と地球環境を考える」です。

 「東レ」は東海市に工場を構える合成繊維などの素材を作っている会社です。衣類はもちろん,お菓子の袋や,ペットボトルなども作っています,と会社の紹介がありました。

 まず担任の先生が,ろ紙を使って,絵の具で青く着色された水をろ過しました。水はそのままろ紙を通り抜けてしまいました。次に東レが用意した「中空糸膜(ちゅうくうしまく)」を使います。中空糸膜を注射器の先に取り付けて青水の中に浸し,ピストンを引っ張り上げると,あら不思議! 中空糸膜は青く染まりながら,注射器の中には透明な水が吸い込まれていきました。

 どうしてろ過できたか,子どもたちが意見をワークシートに書いて発表しました。中空紙膜はすき間が小さく,絵の具の成分を通さないからろ過できる,ということを発見しました。中空糸膜1メートルを日本列島(3000?)まで広げたとして500円玉1個ほどのすき間しかないそうです。
 次に塩を溶かして,その塩水を中空糸膜でろ過しました。ろ過できたかどうか確かめるために,蒸発皿にとってガスコンロで熱しました。すると塩の結晶が残り,ろ過できていないことがわかりました。

 塩水をろ過するためには,「逆浸透膜」というものを使います。逆浸透膜1メートルを,日本列島(3000?)まで広げたとして米粒1個ほどのすき間しかないものなのだそうです。子どもたちからは「へえ」という声が何度もあがりました。

 中空糸膜は浄水装置や人工透析装置に使われたり,逆浸透膜を使って海水から真水を作ったりして,世界の役に立っているそうです。最後に,理科で学んでいることと社会とはつながっている,と教えていただきました。

東レの皆さん,今日は本当にありがとうございました。

【インフルエンザ関連】
 今日は3年1組を学級閉鎖としました。3年1組を除く全校の欠席者数は20名で,そのうちインフルエンザと診断された児童は11名でした。その中でも4年生が7名となっており,広がりが心配されます。
 明日は祝日ですが,人混みをさけるなど,引き続き注意をお願いします。