ストップ地球温暖化教室

 愛知県環境部大気環境課地球温暖化対策室温暖化対策グループから,講師をお招きして,5年生で,ストップ地球温暖化教室を開催しました。
 私たちは地球温暖化によって直接大きな被害を受けていないのですが,シロクマやトラなどが絶滅の危機に瀕していたり,熱帯に住む蚊などが媒介する病気が広がっていたりするなど,危険が近づいています。

 温暖化の原因として考えられているのが二酸化炭素です。二酸化炭素は私たちの呼吸でも出されています。装置を使って,その値を測定しました。

 原始の地球の大気は二酸化炭素が多く,酸素は全くありませんでした。植物が生まれて炭素を体に取り入れて酸素を出すことで,大気が酸素に変わっていきました。二酸化炭素は,炭素となり,石炭や石油,ガスとなって地中に埋もれました。石炭を実際に手にとって見てみました。

 この石炭や石油などを燃やして電気を作り,私たちは便利な生活を手に入れました。
 電気が作られる仕組みについて,実際にガスで水を沸騰させ,勢いよく吹き出す蒸気で風車を回して,電気が作られ,線でつながれたファンが回る実験を見ました。

 水蒸気の代わりに手で発電機を回す実験もしました。電球4つとファンがつながっていると,発電機を回すのにとても力がいります。しかし,電球を1つだけにして,ファンも取り外すと,発電機は軽々と回せました。

 各グループに実験装置が配られ,発電機を手で回しました。銅線でつながれたもう一方の発電機が勝手に動き出すので発電していることがわかりました。

 放課になると子ども達は,我慢しきれない様子で前に集まり,いろいろな実験装置に触れていました。放課が終わり,授業を再開しようとしても,なかなか席に戻ろうとしない児童がたくさんいました。

 また,未来の西暦2050年の天気予報,という設定のDVDを視聴しました。気温は軒並み40度近く,スーパー台風がやってきて,建物や電柱などが次々と倒れていく映像です。もしかすると2050年よりもっと早くこういう事態になってしまうかもしれないとのお話でした。
 こうした事態になるのを防ぐため,みんな,もっともっと勉強して,私たちの世代では防げないでいる地球温暖化を防ぐよう,頑張ってほしい,と話されました。

 最後に,プリントが配られ,3行だけ,自分たちはどうしたいかを書きました。
 「トヨタ自動車に入って,二酸化炭素を出さない車を開発したいです。」と発表してくれた児童もいました。

 今日は興味をひかれる貴重なお話と,いろいろな実験で理解を深めさせていただき,ありがとうございました。