日本の伝統音楽 ・ 6年生音楽発表会

 3時間目に,6年生で「日本の伝統音楽への誘い 〜和の世界〜」と題して,尺八,琴の演奏家をお招きして演奏を聴かせてもらいました。

 宮城道雄の「春の海」,井上陽水の「少年時代」,桐谷健太の「海の声」,AKB48の「365日の紙飛行機」と,日本の伝統楽器でありながら,私たちになじみのある曲を演奏してくださいました。

 また,楽器についていろいろ教えてくださいました。尺八は,長さが1尺8寸(約54センチ)あることから名付けられました。しかし,1尺6寸の「尺六」と呼ばれるものもあり,曲によって使い分けるそうです。
 江戸時代には虚無僧と呼ばれる人しか吹くことを許されませんでしたが,明治になって誰でも吹くことができるようになりました。穴の数は表に4つ,裏に1つしかありません。しかし,すべての穴を押さえた状態で6通りの音が出せるそうです。上下に,あるいは左右に息を吹き込む角度を変えることで,音の高さがいろいろ変わる様子を実演してくださいました。

 琴は,13本の弦があり,するどい爪を指にはめてかき鳴らします。琴柱(ことじ)と呼ばれる柱をずらすことで,調弦が可能です。弦は現在テトロンが主流ですが,昔は絹だったそうです。絹は伸びて音が変わってしまったり,切れやすかったりして,扱いが難しいのですが,現在でも専門的な演奏家は絹の弦の音を好むそうです。
 また,宮城道雄が考案した「十七弦」と呼ばれる,大型で弦の本数の多い琴もあります。低い音が出るので,伴奏い使われるそうです。十三弦,十七弦,尺八で,「365日の紙飛行機」を演奏してくださいました。

 児童たちは感想で,生の音は迫力がすごいと思いました,と発表していました。
 今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。

【6年生音楽発表会】
 6年生は4時間目も音楽室に残り,今度は3年生を招待して,「音楽発表会」を開催しました。

 全部で12のグループに分かれて,アコーディオンや,ピアノ,木琴,リコーダー,ハンドベルなど得意な楽器(または合唱)を選んで演奏して,3年生に聞かせてくれました。

 毎年,6年生で希望者が演奏する形で行われていた音楽発表会ですが,今年は「全員が何か演奏したいね」という声がまとまり,そして,ハンドベルの演奏で交流のあった3年生を招待して開かれることになったそうです。
 準備のための練習時間がとても短かったために,時々音が合わないこともありましたが,笑顔で楽しそうに演奏していたのが心に残りました。とってもあたたかな気持ちになる音楽発表会でした。

 最後に,卒業式で歌う「ぜんぶ忘れない」を6年生全員で歌いました。体育館で響き渡る歌声を,音楽室で間近に聞くのは素晴らしい迫力でした。3年生の心に素晴らしい伝統が引き継がれたように感じました。