租税教室 ・ なかよし活動

 6年生で,税理士の方をお招きして租税教室を開催しました。子どもたちにとっては消費税ぐらいしかなじみのない税金ですが,その使われ方について詳しく教えていただきました。
 税金は警察や消防,学校,道路,ゴミ処理などたくさんのことに使われています。たとえば標準的な小学校を1校建てるのに,11億円ぐらいかかります。

 11億円といってもわかりづらいですね。1億円だと,1万円札ならこれぐらいの量になります。

 税金の種類は消費税,所得税法人税相続税など全部で50種類もあるそうです。

 ここでみんなに聞いてみました。税金があったほうがいいと考える人は17人,ないほうがいいと考える人は9人でした。

 では税金がなかったらどうなるのでしょうか。税金のない世界をアニメで紹介してもらいました。警察,消防,救急,学校などは有料となり,みんなの教科書も無料ではなくなります。ゴミ回収もされず,道路が壊れても直すお金がありません。公園もなくなってしまいます。
 これは極端な例かもしれませんが,外国などで財政破綻した国ではこれに似た状態になっているところがあります。
このアニメを見て,やはり税金はあったほうがよい,と全員の児童が手をあげました。

 続けて,税金の流れについてです。消費税として支払われたお金は,商店→税務署→財務省→県・市・町と流れて,警察や消防,学校,病院などに使われます。このお金の使い方を決めるのが「国会」です。私たちが選挙で選んだ人たちが話し合って決めます。
 ここで,税金の使われ方についてクイズで考えました。
 国の税収は約54兆円です。これを1万円札にして高く積み上げると・・・
 富士山の100倍以上の高さになります。これを横に倒すと,東海市から仙台まで届きます。(約540km)
 ゴミ処理にかかる費用は2兆1千億円で,国民一人あたり1万7千円になります。
 警察や消防では5兆円,国民一人あたり4万円です。
 小学生一人あたりにかかる費用は年間90万円です。これには子どもたちもびっくり。

 最後に,1億円分の札束を持ち上げてみました。ものすごく重かったです。

 今日は貴重なお話をありがとうございました。

【なかよし活動】
 昼放課,全校児童が運動場に集まり,12のなかよしグループに分かれて,「しっぽとり」を楽しみました。

 リーダーの説明で,しっぽが一人2本ずつ配られて準備が進みました。競技は12年,34年,56年に分かれて3分間ずつ競い合います。

 12年生は競技開始の合図があると,わーっ,とエリアの中を元気よく走り回っています。他の人のしっぽをとることに夢中で,自分のしっぽがすでにとられてしまっていることに気づかない様子です。

 34年生は俊敏に左右にフェイントをかけながら近づいていき,素早くしっぽをとりに行きます。

 56年生はさすがです。無駄に動こうとせず,競技エリアの周辺でしっぽを外に向けて身の安全を図りながら周辺に気を配り,隙あらば他の人に背後からそっと近づいてしっぽを狙います。

 みんなで仲よくしっぽとりを楽しみました。5時間目の教室でもまだ笑顔がいっぱいでした。