大田まつりが盛大に開催されました

 10月4日(土)太田川駅西どんでん広場に、4台の山車が勢揃いしました。日本でも珍しい3階建ての駅舎、そして、その背後には建設中の新文化施設「ユウナル東海」が見えています。新しく生まれ変わる太田川駅広場と、230年以上も続く大田まつりの山車。このコントラストが、時代の流れを演出しています。

 13時30分からは、各山車のからくり人形が披露されました。
 下の写真(上段)は、今年度の一番車里組のからくり人形です。天井から吊り下げられた額の和紙に文字を書く人形です。書き上がった字は「感」・・・感動・感謝、多くの思いが込められました。書を書き終わると、観客から大きな拍手が送られました。

 上の写真(下段)は、荒古組のからくり人形です。唐子が逆立ちをして鉦(かね)をたたきます。人形が見事に逆立ちをして、その台座を二体の人形が回していきました。巧妙な動きに、目を奪われました。

 下の写真(上段)は、黒口組のからくり人形です。肩車で太鼓を叩き、鳥止まり木にぶら下がってブランコをします。鳥止まり木にとまるのがとても難しいのですが、3回目に見事に成功し、会場を盛り上げました。

 上の写真(下段)は、市場組のからくり人形です。唐子が大唐子に肩車をしますが、見事に成功。そして、大唐子の肩で逆立ちをして神楽鈴(かぐらすず)をならします。逆立ちする瞬間を、みんな息を止めて見守りました。

 14時30分からは、大田小学校の児童が主役となる「お囃子教室発表会」です。赤いじゅうたんをひかれた特設ステージで、各組のお囃子の発表がありました。9月から、各組で練習を行ってきましたが、若手のまつり関係の方々が、大切な伝統文化を引き継いでくれる児童一人一人をとても大切に育てていただけました。

 どの組も、笛と太鼓のすばらしい演奏を、たくさんの観客の前で演奏することができました。これからも多くの児童がお囃子教室に参加をして、大田まつりを盛り上げ、発展させていってほしい。・・・こんな願いを持ちながら、演奏を見守りました。

 

 そして、一日目のお祭りもいよいよクライマックスに。4台の山車が、お清めの五色の紙吹雪をまきながらどんでんが始まると、会場からは歓声と拍手が最高潮に達しました。地域の方々の力が集結する大田まつり。そして、そのお祭りの大切な伝統文化であるお囃子を引き継ぐ児童。多くの方々の支えの中で、盛大にまつりが開催され、一日目の幕を閉じました。