これからの生き方について考えました

 東海市教職員全体研修会が、東海市文化センターで、13時20分から開催されました。株式会社ラシーマ代表取締役社長 島袋勉 氏から、「夢をあきらめない」という演題で講演をしていただきました。

 講師の島袋氏は、千葉県にて踏切事故により両下腿切断。高次脳機能障害(記憶障害)を負われます。入院生活中の中での心や痛みとの戦い。会社が倒産に追い込まれていくという九重の苦しみも襲いかかります。

 母親からも「こんな痛い思いをしたなら、何かを学ばないと」と声をかけられます。毎日の自問自答の中で、両足がないという現状を受け入れ「ないものねだりはしない」「言い訳をしないでおこう」「自分の悪い所をかくさないでおこう」ということを決意し、今自分ができることを見付けていかれます。

 歩行にあたっても、膝を使っての歩行、車椅子への挑戦、そして義足への挑戦と続きます。将来の夢を描き小さな進歩を喜んでいける人を目指して、自分のできる小さな一歩を常に大事にしていかれました。

 
 そして、2004年。両足義足でトリムマラソン3キロに初挑戦。続いて、ホノルルマラソン(42.195キロ)に挑戦。何度もくじけそうになりましたが、沿道からもランナーからも何度も励ましを受けて12時間以上かけて完走。両足義足のランナーが、フルマラソン完走という大きな歴史の1ページをつくられました。

 不屈の精神、そして、夢をあきらめないことの大切さが、言葉だけでなく全身から伝わってきました。

 島袋氏は、こんなことも言ってみえます。
「誰でも心の中に、大なり小なりの痛みや悩みを抱えています。
 それを抱え続けていると、いつも暗い表情で過ごさなければなりません。
 そんなふうに、人生の時間を悩みで費やすのはもったいない。
 私はそう思って、
 いつも次のチャレンジのことで
 心を満たしています。」・・・

 自分自身の生き方を振り返り、これからの生き方について考えさせられる講演会でした。