読書が好きな児童が育つように・・・

 低学年・高学年図書館には、読書サポーターが新刊図書やシリーズの本を紹介したコーナーを、つくってくださいました。こうした図書館の環境整備は、読書を推進する大切な取組のひとつです。

 12月10日のNHK「クローズアップ現代」で、『広がる“読書ゼロ”〜日本人に何が〜』というテーマで番組が放映されました。番組が取材した大学では、4年前から図書の貸出件数が減少の一途だそうです。スマホの普及も影響しているようですが、今の大学生は、画面に表示された情報が、自分にとって有用か否か、瞬時に判断する能力に長けているようです。

 しかし、ジャーナリスト・立花隆さんは、ネット情報は「知」、本は「知・情・意」が詰まった世界だと番組の中で述べられていました。「知」とは理解し判断する知能、「情」とは喜びや悲しみの感情、「意」とは人間の行動を動かしていく意欲や意志のことです。立花さんは、読書によって「知・情・意」をトータルに磨くべきだと指摘しています。

 「知」を磨くことも大切ですが、「情」や「意」は、人間として欠くことのできない部分です。こうした視点からも、改めて読書活動を進める取組の大切さを感じました。

 本日も、読書サポーターが、読書推進のために昼放課の時間帯や授業時間帯を使って、冬休みに読む本の貸し出しを支援いただいています。読書好きな児童が、ひとりでも増えてくれたらと思います。